DRM研究会の八木です、

今回は、最近Appleにより
実施された広告制限について
解説します。

Appleの広告制限とは、
スマホ(iPhone、iPad)のアプリを
利用したときに
広告用のデータを収集して
よいか聞いてくる機能です。

従来、自動的に収集されていた
広告用のデータが、
スマホの利用者の許可なしに
収集できなくなったということです。

広告用データとは、
利用者が興味あるSNSやHPなどの
情報です。

Appleは、EUのGDPRなどの影響もあり
スマホの所有者の許可なしに
個人の興味ある内容を広告会社
に提供しない方向で考えているのではないかと
想像します。

この判断は、
利用者のプライバシー保護の
立場からは非常に妥当ものと考えます。

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広告制限で精度が落ちる?
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この広告制限により
ターゲティング広告の精度が
落ちるのではないかと
言われています。

つまり、利用者が広告用データを
提供しなくなるため、
分析精度が落ちるということです。

実際に広告精度が落ちるのであれば
クリック単価が落ちるかもしれません。

それでは、広告制限を解説します。

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AppleはIDFAで識別する
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Appleのスマホは
スマホごとに広告のための識別番号が
振られています。これをIDFAと呼びます。
IDFAにより、端末の持ち主の興味を把握
できるようになっています。

広告データの分析者は
IDFAと、それに紐づく情報を利用して
デジタル広告の出稿企業は
効果やユーザーの興味を分析し
出稿します。
結果、アプリを起動したとき、
スマホの持ち主の興味あるだろう
広告を表示するようなことができる
わけです。

また、IDFAは個人情報との紐づけはないので、
名前を特定して個人の興味が
わかることはないとのことです。

ただ、広告データを専門に分析する企業
であれば、技術的には、
IDFAをたどって個人情報を特定することも
不可能ではないようです。
そのため、AppleとしてはIDFAから個人情報が
漏れないようにするための
セキュリティ強化の流れが
あるのかもしれないですね。

DRM研究会 八木

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