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【WEBマーケティングを制する者が経営を制す】第11回 「補助金×WEB活用の可能性」

中小企業にとって「補助金=資金を得る手段」と思われがちですが、実は WEBマーケティングを加速させる絶好のチャンス です。

診断士が「補助金×WEB活用」を提案できれば、クライアントの費用負担を抑えながら、集客力を大きく伸ばせます。

 

1.WEBに使える代表的な補助金

(1) IT導入補助金

対象:HP制作、予約システム、顧客管理ツール、ECサイトなど

補助率:1/2~2/3

ポイント:ただ作るだけでなく「業務効率化+集客」を目的に提案

 

(2) 小規模事業者持続化補助金

対象:HPリニューアル、チラシ作成、ネット広告など

補助率:2/3(最大50万円・条件により増額あり)

ポイント:広告・販促費に使えるため、WEB広告のテスト導入に最適

 

(3) 省力化投資補助金(新設制度)

対象:受付タブレット導入、チャットボット、クラウド管理システムなど

補助率:1/2

ポイント:人手不足解消と同時に「デジタル集客導線」を組み込む

👉 診断士が支援するなら「補助金を取って終わり」ではなく、「WEB施策の実行プランまで落とし込む」ことが重要です。

 

2.WEB活用に補助金を使うメリット

自己資金を抑えながら攻めの投資ができる

補助金申請をきっかけに、経営課題の整理・戦略立案ができる

「補助金で作ったHP/システム」=診断士が関与した証として信頼につながる

競合がまだ取り組んでいない分野で一歩先に出られる

 

3.提案の切り口(診断士が経営者に響く伝え方)

切り口① 「お金をかけずにWEBを強化できる」

「自己負担1/3でHPをリニューアルできます。SEOや予約機能を整備すれば、投資回収はすぐです」

切り口② 「人手不足解消と集客を同時に」

「チャットボットや予約システムを導入すれば、電話対応の負担を減らしながら、顧客の利便性も向上します」

切り口③ 「数字で成果を見せやすい」

「WEB広告に補助金を使えば、クリック数・問い合わせ数という形で成果を“見える化”できます」

 

4.クライアントに渡せるチェックリスト

[  ] 自社のWEB施策に補助金を活用できるか把握しているか

[  ] 「補助金ありき」ではなく「経営課題→WEB施策」の順で整理しているか

[  ] HP・予約システム・広告など、補助金対象になりやすい施策を把握しているか

[  ] 申請だけでなく実行後のPDCAを診断士が伴走できる体制になっているか

 

5.成功事例

ある地域葬祭業では:

持続化補助金でHPをリニューアル(料金表+事例ページを整備)

IT導入補助金で予約システムを導入

→ WEB経由の問い合わせが2倍になり、スタッフの電話対応時間も大幅削減

👉 補助金は単なる「資金調達」ではなく、WEB施策の加速装置になります。

 

まとめ

補助金は「資金を得る」だけでなく「WEBを強化する」絶好の機会

IT導入補助金/持続化補助金/省力化投資補助金などが活用可能

診断士は「経営課題→WEB施策→補助金」の流れで提案するのが効果的

 

あなたのクライアントのWEB課題は何でしょうか?

「補助金を使えば、自己負担を抑えて解決できる施策」がきっと見つかります。

 

次回予告

第12回「まとめと次のステップ」

これまでの学びを振り返り、診断士が“明日から実践できるWEB提案の型”を整理します。

 

執筆:中小企業診断士/WEBコンサルタント 小泉悟志

・ 東京都中小企業診断士協会「WEBマーケティング研究会」代表

・ エリアマーケティング研究会「終活ビジネス部会」リーダー

・ 葬祭業界専門コンサルタント(セミナー・執筆多数)

・ 株式会社エンディング総研 代表取締役

・ 株式会社東京WEB集客パートナーズ 代表取締役

 

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