「アクセスはそれなりにあるのに、問い合わせが増えない」。こうした相談を受けることは少なくありません。その多くの原因は、コンテンツの量やデザインではなく、サイト全体の構成や導線が整理されていないことにあります。問い合わせは偶然生まれるものではなく、設計の結果として生まれるものです。
成果が出ているホームページには、共通した流れがあります。まずトップページで「この会社は自分の悩みを解決してくれそうだ」と感じてもらい、次に下層ページで理解と安心を深め、最後に行動へと導く。この流れが自然につながっていることが重要です。
特にトップページでは、会社の特徴を羅列するのではなく、「誰に向けたサービスなのか」「どんな課題を解決できるのか」を明確に伝える必要があります。訪問者は数秒で読み続けるかどうかを判断しているため、最初のメッセージが極めて重要です。
次に重要なのが、下層ページの役割です。サービス紹介ページでは、内容や料金だけでなく、利用することでどのような変化が得られるのかを具体的に伝えます。また、実績や事例、よくある質問、代表やスタッフの紹介などは、不安を解消し、信頼を高めるための重要な要素です。
そして最後に、行動を促す導線です。問い合わせや相談のボタンが分かりにくい場所にあったり、入力項目が多すぎたりすると、それだけで機会損失につながります。「今、何をすればよいのか」が直感的に分かる設計が求められます。
ホームページは完成がゴールではありません。数字を見ながら改善を重ねることで、営業・広報・採用を支える“経営資産”へと成長していきます。
問い合わせが増えるかどうかは、運ではなく導線設計の差なのです。
次回は、
「数字が苦手でも大丈夫 ― GA4で最低限見るべき指標と改善の考え方 ―」
について解説します。
WEBマーケティング研究会
代表 中小企業診断士 小泉悟志