SEOやSNSは「育てるマーケティング」ですが、WEB広告は「すぐに結果が出るマーケティング」です。特に資金力に乏しい中小企業にとっては、少額でも効率よく集客できる広告運用がカギとなります。今回は、診断士がクライアントに提案できる「WEB広告の基本」と「失敗回避のポイント」を解説します。
1.WEB広告の代表的な種類
(1) リスティング広告(Google検索広告)
・特徴:検索結果に表示、顕在ニーズの獲得に強い
・適している業種:葬祭業、士業、専門サービスなど「いますぐ客」を狙うビジネス
(2) ディスプレイ広告(Googleディスプレイネットワーク)
・特徴:ニュースサイトやブログにバナー表示、認知拡大に強い
・適している業種:新商品・ブランド訴求、BtoCサービス
(3) SNS広告(Facebook/Instagram/X)
・特徴:ターゲット属性(年齢・地域・興味関心)を絞れる
・適している業種:飲食、美容、観光、イベントなど、ターゲットが明確な業種
(4) YouTube広告
・特徴:動画で訴求、視覚的インパクト大
・適している業種:製造業(技術紹介)、教育、体験型サービス
👉 診断士として提案するなら、まずは 「リスティング広告」+「SNS広告」 を少額からテストするのが現実的です。
2.少額で成果を出す3ステップ
STEP1:目的を絞る
・ 認知? 集客? 問い合わせ?
・ 中小企業の場合は 「問い合わせ獲得」一点集中が基本。
STEP2:キーワード・ターゲットを絞る
・ 検索広告 → 「地域+業種」など具体キーワードに限定
・ SNS広告 → 年齢・地域・性別・趣味を絞り込み、ムダ配信を避ける
STEP3:LP(ランディングページ)を整える
・ 広告クリック後に飛ぶページが会社案内TOPでは成果ゼロ
・ 1ページ完結のLPを用意し、CTA(問い合わせ・予約)を明確に配置
3.よくある失敗と回避策
・失敗①:キーワードが広すぎる
例:「葬儀」→無駄クリック多発
→ 「墨田区 家族葬 費用」のように具体化
・失敗②:LPが弱い
広告から来ても「会社案内ページ」で離脱
→ LPに料金・事例・FAQ・CTAをセット
・失敗③:効果測定していない
クリック数ばかり見てCV(問い合わせ)を追っていない
→ Google広告管理画面でCVタグ設定を必須に
4.クライアントに渡せるチェックリスト
[ ] 広告の目的は「問い合わせ獲得」に絞っているか
[ ] 「地域+業種」のように具体的なキーワードを設定しているか
[ ] クリック後は必ずLPに飛ばしているか
[ ] LPには料金・事例・FAQ・CTAが揃っているか
[ ] CVタグを設定し、効果測定できているか
[ ] 月額予算は「3〜5万円」からテストしているか
👉 このチェックを守るだけで、広告の失敗リスクは大幅に下がります。
5.成功事例
ある葬祭業のケース:
・ 「墨田区 家族葬 費用 相場」など地域+比較キーワードに絞って広告出稿
・ LPに料金比較表と事例を掲載
・ 月5万円の広告費で、毎月10件以上の問い合わせ獲得に成功
→ 広告は「お金をかける」よりも「正しく絞る」ことが成果のカギです。
まとめ
・ WEB広告は「すぐ結果が出る」施策。少額でも十分戦える
・ 成果を出すには 目的の明確化 × 絞り込み × LP整備 が必須
・ 広告で失敗しないためには、CV計測を必ず導入すること
あなたのクライアントは、WEB広告で「誰に」「何を」届けたいかを明確にできていますか?
まずは「地域+業種」の検索広告から、小さくテストしてみましょう。
次回予告
第9回「アクセス解析(Googleアナリティクス・サーチコンソール)」
数字の見方をシンプルに解説し、診断士が経営者に伝えるべき“3つの指標”を紹介します。
執筆:中小企業診断士/WEBコンサルタント 小泉悟志
・ 東京都中小企業診断士協会「WEBマーケティング研究会」代表
・ エリアマーケティング研究会「終活ビジネス部会」リーダー
・ 葬祭業界専門コンサルタント(セミナー・執筆多数)
・ 株式会社エンディング総研 代表取締役
・ 株式会社東京WEB集客パートナーズ 代表取締役