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【WEBマーケティングを制する者が経営を制す】第14回 「WEBマーケティングにおけるAI活用について」

近年、WEBマーケティングの世界では「AI活用」が急速に進んでいます。
情報量は膨大になり、ユーザーの行動は複雑化。
広告運用・SNS運用・SEO・分析…やるべきことは増える一方です。
この状況を解決するために、AIは中小企業にとって
“時間を生み出し、成果を最大化する最強のパートナー” となりつつあります。
本記事では、中小企業が今日から使えるAI活用術をわかりやすく解説します。

1. なぜ今「AI活用」が必須なのか
● 情報のスピードが速い
最新トレンド、顧客ニーズ、検索キーワード…
“昨日の情報”がすぐに古くなるほど、WEBの変化は速くなっています。

● 人手不足・兼務体制が限界に
中小企業では、
社長が広報を兼務
営業がSNSを運用
事務がブログを書く
など、マーケティング担当者が固定されていないことが多く、更新の継続が困難。
AIを使えば「時間の壁」を突破できます。

● スモールチームでも成果を出せる
大企業のように専門部署を持つのは難しいですが、
AIを活用すれば、少人数でも高度なマーケティングが可能になります。

2. 中小企業がすぐに使えるAI活用術
① ブログ記事・コラム・メルマガの高速作成
AIを使えば以下を数分で作成できます:
自社商品の解説記事
BtoB向けのノウハウ記事
イベント告知
メルマガ原稿
代表メッセージ案
インタビュー文章の整形
特にSEOでは、
“質 × 更新頻度 × 専門性” が重要。
AIで「下書きを作る → 企業側が仕上げる」の流れが最速です。

② SNS投稿(Instagram・X・TikTok)の自動生成
AIは、企業のSNS運用で大活躍します:
投稿案・キャプション作成
ハッシュタグ提案
ショート動画の台本作成
過去の投稿の効果分析
感情を引き出すストーリー構成
SNSは「継続が命」。
AIに台本と文案を作らせるだけで、更新負担が劇的に減ります。

③ HP・LPの改善ポイントを分析
AIにURLや文章を読み込ませるだけで、
改善点を一瞬で抽出できます。
見出し構成の改善
導線(問い合わせボタン)の最適化
ユーザーが離脱する理由の分析
競合サイトとの比較
キーワード選びの診断
デザイン会社へ依頼する際も、
“根拠のある依頼” ができるようになり、費用対効果が倍増します。

④ 広告(Google広告・SNS広告)の文章生成
AIは広告運用でも力を発揮します:
広告文案の生
キーワードの抽出
ターゲット設定の分析
広告効果の振り返りレポート作成
特に広告文案は「A/Bテスト」が重要。
AIなら短時間で数十パターンを作成でき、改善スピードが上がります。

⑤ 企画書・補助金申請・提案書のドラフト作成
中小企業が時間を最も取られる業務の一つが、
「企画書・申請書・レポート作成」。
AIはここでも圧倒的に役立ちます:
企画書テンプレート作成
補助金の事業計画案の下書き
営業提案書の構成
調査レポートの要約
プレゼン原稿の草案づくり
特に補助金書類は時間がかかりますが、
AIに内容を整理させることで作成スピードが3〜10倍に。

3. AI活用の注意点
● AIのまま出すと“同質化”しやすい
AIの文章は優秀ですが、
他社も同じツールを使っているため 差別化が難しい。
→ 必ず「自社の声(経験・実績・具体例)」を加えることが重要。

● ファクトチェックは必須
特に数値・制度・専門用語は誤る可能性があります。
AIはあくまで“80点の下書き”と捉えましょう。

● ノウハウや戦略の部分は人が判断
AIは戦略を丸ごと考えるのは苦手なため、
どんな市場で勝つか
どんな顧客を狙うか
ブランドの方向性
などの経営判断は人間の役割です。

4. AI時代に中小企業が作るべき体制
AI活用を成功させる企業は、次のような“共通点”があります。
「AIで下書き → 人が仕上げる」の分業体制
社内でAIを共有し、テンプレート化
毎月のレポート作成をAIに任せる
アイデア出しはAI+会議で補完
スピーディーに試して改善する文化
AIは「作業を効率化」し、
人は「判断・創造」に集中する。
これが、これからの中小企業が最も成果を出すための理想形です。

5. まとめ
AIは、WEBマーケティングにおける “作業の大部分” を自動化します。
結果として、
情報発信のスピードが上がる
更新頻度が安定する
社内の負担が減る
精度の高い分析ができる
少人数で大企業並みの運用が可能になる
という大きなメリットを生み出します。
AIは脅威ではなく、
「限られた資源で成果を最大化するための中小企業の最強ツール」 です。

執筆:中小企業診断士/WEBコンサルタント 小泉悟志
・ 東京都中小企業診断士協会「WEBマーケティング研究会」代表
・ エリアマーケティング研究会「終活ビジネス部会」リーダー
・ 葬祭業界専門コンサルタント(セミナー・執筆多数)
・ 株式会社エンディング総研 代表取締役
・ 株式会社東京WEB集客パートナーズ 代表取締役

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