多くの中小企業のホームページは「会社概要」「沿革」「アクセス」などを並べた“会社案内型サイト”です。しかし、この形では問い合わせや受注につながりません。
これからの時代に必要なのは、「情報発信」から「営業の場」へと進化したサイトです。
今回は、その実装手順と必須チェックリストを解説します。
1.会社案内サイトと営業サイトの違い
診断士がまず伝えるべきは「ホームページはパンフレットではなく営業ツールである」という視点です。
2.売れる営業サイトに変える3ステップ
STEP1:信頼の基盤を整える
* 代表メッセージ・理念(顔写真付きで“誰がやっているか”を明示)
* 会社情報(住所・電話番号・地図・許可番号など)
* お客様の声・実績(第三者証明で信頼度UP)
STEP2:選ばれる理由を伝える
* 強みを3つに絞って明示(曖昧な「安心」より具体的に)
* 料金・プランは総額表示+含まれない費用も明記
* 他社との違いを図解(「比較表」形式が有効)
STEP3:行動を迷わせない導線設計
* ページ上部・中部・下部に\*\*同じCTA(問い合わせ・相談ボタン)\*\*を設置
* フォームは3項目以内(名前・連絡先・問い合わせ内容)
* 電話はワンクリック発信・受付時間を明示
* 資料DLや無料診断など、**低ハードルの行動**を用意
3.必須コンテンツのチェックリスト
[ ] 料金・プラン(総額+注意点まで)
[ ] サービスの流れ(問い合わせ→契約→納品までを図解)
[ ] 事例紹介(課題→提案→結果→お客様の声の流れで)
[ ] FAQ(よくある質問を20件程度用意)
[ ] お客様の声(文章+写真が効果的)
[ ] CTA(問い合わせ・資料請求・予約ボタンが全ページに設置)
4.よくある失敗例と回避策
* 料金を載せない →「不透明」と判断され離脱
→ 総額+含まれない費用を明示。比較検討に耐えられる情報を出す。
* 事例が古い →「更新していない会社」と思われる
→ 最新3件を常に掲載。古い事例は“実績ページ”にアーカイブ。
* CTAが分かりにくい →行動につながらない
→ すべてのページに同じ色・同じ文言のボタンを配置。
5.ケーススタディ(葬祭業の事例)
ある葬儀社は、会社案内型サイトから営業サイトへ切り替えました。
・改善前:会社概要と斎場アクセスのみ。問い合わせ月3件。
・改善後:
* 家族葬プランの料金比較表を公開
* 事例ページに「課題→提案→結果→お客様の声」追加
* FAQを20件整備し、不安に先回り
* CTAを全ページに設置
→ 問い合わせ数が月12件に増加(4倍)。広告費ゼロで成果を実現しました。
6.まとめ
* ホームページは「会社案内」から「営業ツール」に変えるべき
* 信頼の基盤 → 選ばれる理由 → 行動導線、この3ステップで設計
* 料金・事例・FAQ・CTAは必須コンテンツ
あなたが支援している企業のホームページは、会社案内型か営業型か?
まずは「料金」「事例」「FAQ」「CTA」の4点が揃っているかチェックしてみてください。
次回予告
第4回「SEO(検索エンジン対策)の基本」
中小企業でも成果が出るキーワード選定法と実装ポイントを紹介します。
執筆:中小企業診断士/WEBコンサルタント 小泉悟志。
* 東京都中小企業診断士協会「WEBマーケティング研究会」代表
* エリアマーケティング研究会「終活ビジネス部会」リーダー
* 葬祭業界専門コンサルタント(セミナー・執筆多数)
* 株式会社エンディング総研 代表取締役
* 株式会社東京WEB集客パートナーズ 代表取締役